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◆開発コンセプト◆
Ninjaシリーズは「日本人による、日本人のためのドブソニアン」というコンセプトのもとに、千葉・バックヤードプロダクツ社(代表:横尾潔)と笠井トレーディングが共同開発した画期的な大口径国産ドブソニアンです。開発にあたっては以下の要素を最重要視しました。
@普通の家庭用自動車で手軽に搬送できる。 / A高コントラスト確保のためソリッド鏡筒を採用。
B経年変化に弱い素材(木材等)は使用しない。 / C各パーツは一人で楽に持てる重量に抑える。
D分解組立に3分以上の時間を必要としない。 / E分解組立に伴う光軸ズレが生じない。
F素早く観測態勢に入れるよう外気順応が迅速。 / G接眼部等の部品類には十分なコストをかける。
H惑星観測にも使える優秀な光学系を搭載する。 / I女性・年輩者でも一人で使用可能な軽量仕様。
これらの各要素を全て満たす「解」として生まれたのが、GFRP分割鏡筒システムを採用したユニークな次世代型ドブソニアン゛Ninja"シリーズです。
◆光学系&セル◆
Ninjaシリーズは非常に高精度な主鏡を搭載しています。焦点面波面誤差はPV1/6λ以内、RMS1/35λ以内をキープしており、高倍率での惑星や二重星の観測にも余裕で対応。可視光全域に渡って95〜97%の高反射率を示す増反射コーティングにより、低倍率から高倍率まで明瞭でハイコントラストなイメージが得られます。500の鏡材には線膨張率が低く安定した性能が維持できるボロシリケート系強化ガラス(Suprax)を採用。320&400の鏡材には、更に線膨張率が圧倒的に低い溶融石英(Fused Quartz)を採用しています。主鏡の厚みは軽量化のため1/9〜1/10厚に抑えていますが、フローテーション機構を完備した堅牢な主鏡セルを採用しており、観測時における面の歪みは実用上全く問題の無いレベルです。主鏡セルの後部は主鏡裏面を露出したシースルータイプを採用し、素早い温度順応を達成しています。十分な筒外焦点を確保しつつ、斜鏡径は直径比遮蔽率25%〜20%程度に抑えているため像のデフィニションは非常に高いレベルを保っており、0.5mm厚の4本足極薄VANE型スパイダーと相まって、惑星面の淡い模様などコントラストの低い対象の観測にも最適です。光軸修正装置は主・斜鏡セルに完備しており、光軸修正に便利なミラーの中心点表示も施されています。
◆鏡筒&架台部◆
鏡筒・架台の主素材にはGFRP(グラスファイバー強化樹脂)を大胆に採用しています。GFRPとはグラスファイバーを合成樹脂により固形化した素材で、軽量な上に堅牢さ・耐久性・防水性などに優れ、ヨット・クルーザーなどの船舶をはじめスポーツ用品やバイクのカウルなど様々な製品に広く用いられています。鏡筒外面は美しい光沢を放つグロッシー・ブラック仕上げを採用しており、少々のキズであればコンパウンドやワックス等で磨くことにより修復が可能です。また、この黒色仕上げは観測時に開いた瞳孔を刺激しないため、目の暗順応を妨げず、特に鏡筒外面が目の前に位置する大型ニュートンで淡い対象を見るためには重要な要素となります。鏡筒内面はグラスファイバーの微細な凹凸を生かした上で徹底した無反射塗装を施しています。更に各鏡筒ユニット接続部と筒先には遮光バッフルを設けており、加えて接眼部から鏡筒先端までの距離を十分にとってフードの役割を付加しています。これらの仕様による迷光処理効果は特筆すべきものがあり、像面コントラストは他の市販ドブソニアンとは比較にならないほど高く、限界光度に近い対象から輝度の高い対象まで極めて明瞭で自然なイメージ得られます。架台部は力学的に最も強度が保てる円形&円弧型によるリム構造を採用し、一体成形でパーツ数を減らすと共に、縁辺部を内側に折り込む、箱型構造にする、など、成形自在なGFRPならではの補強処理が施されており、軽量ながら観測時のブレやタワミ等が殆ど生じません。耳軸には十分な直径を与えて重心の移動をカバーしているため、接眼部に重量のある2インチアイピースや2インチバロー等を装着しても「オジギ」をすることはありません(接眼部耐加重量は各機種の説明文中に表示)。上下水平回転部には高品質テフロンチップと特殊な摩擦フェルトを多用し、回転の滑らかさとバックラッシュの無い確かな固定により、高倍率観測時でも確実な追尾が可能です。(注:Ninja-500の水平回転部にはローラーが使用されています。)また水平回転部には砂などが混入しても回転が妨げられない独自の工夫が施されており、更にスパナ1本で簡単に分解可能なためユーザーによるメンテナンスも容易です。架台接地面は回転台座と一体成形の三脚型を採用しており、凸凹のある地面でも設置可能です。
◆接眼部&ファインダー◆
Ninjaシリーズは他の一般的なドブソニアンとは異なり、あえて筒外焦点を長くとった上で約70mmの長いストロークを持つ「Kasai DXマイクロフォーカス接眼部」を採用しており、延長筒などを併用することなく焦点位置の異なる様々なアイピースやバローレンズが支障なく使用できます。CNC切削加工による高精度な2インチマイクロフォーカス・クレイフォード式合焦装置により非常にスムーズでバックラッシュの無い円滑な合焦タッチが得られ、短焦点鏡のシビアなピント位置を逃しません。31.7mm変換アダプター(48mmフィルターネジ付)も標準付属しており、2インチ用のフィルターを31.7mmアイピースで共用することも可能です。ファインダーには31.7mmアイピース交換可能な短焦点ガイドスコープ「GuideFinder-50」を採用し、更に十字線入りアイピース「CH-PL 23mm/52゜」が標準付属しています。5cm8.7倍/実視野6゜のファインダーとしてはもちろん、アイピースの交換により倍率を自在に変えたり、或いは別売の正立接眼部ユニットに換装して90゜正立ファインダーとして用いることも可能。もちろん別売の照明装置を装着すれば十字線の暗視野照明も可能です。ファインダー脚は覗く際に顔が窮屈にならない高さを十分に確保した上で、アリガタ・アリミゾによる脱着式を採用しているため収納・運搬時に便利です。再装着時の光軸再現性にも優れており、光軸再調整の必要は殆どありません。更にユーザーフレンドリーな追加仕様として、接眼部&ファインダーが鏡筒先端から向かって右側に設置されているタイプ(右目利き用)と左側に設置されているタイプ(左目利き用)のいずれかが選択できるようになっていますので、ユーザーの利き目に応じてどちらかをご指定頂けます。
◆分割鏡筒&ポータビリティ◆
Ninjaシリーズの最も画期的な特徴は、鏡筒が分割収納できることです。各モデル共、分割パーツの高さが一般乗用車の車内高よりも低く設定されており、家庭で普通に使用されている車に無理なく搭載することが可能です。各鏡筒パーツの接続部は十分な「差込シロ」をとった上で全周にストッパー用の溝を設け、引きシロが調整できる特殊な連結錠により確実に固定されていますので、ガタやアソビは全く生じません。GFRP素材の鏡筒パーツは非常に軽量で、個々のパーツは1人で無理なく運べる重さに揃えています。分解組立作業は一般的に市販されているトラス型ドブソニアンと比較すると1/10以下の極めて短かい時間で終了するため、特に疲労の溜まる明け方の撤収時に時間や労力を取られることがありません。
Ninja-400 Front View
Ninja-400 Rear View
Ninja-500 Front View
50mm GuideFinder & 2" DX Micro-Focuser
Ninja-500 Quick-Release Fasteners
◆光軸◆
分割鏡筒の採用により鏡筒パーツを常に上向きで運搬できるため、輸送時の振動による光軸ズレは最小限に抑えられます。また主鏡を外して運搬したり、何本ものロッドを複雑な手順で組み合わせて、観測のたびごとに鏡筒を「製作」しなければならないトラス式ドブと異なり、分解組立に伴う光軸の再現性は非常に高く、再調整の必要は殆どありません。
◆総合性能◆
Ninjaシリーズは日本人ユーザーの現実的なニーズを徹底的に研究して設計・製作された、最もユーザーフレンドリーなドブソニアンです。大口径に付随する様々な負担を効率的に解消しており、大口径を気軽に使用したいと切望する全ての方に自信を持ってお勧めできる画期的な望遠鏡です。
●Ninjaの由来●
「黒装束で軽快なフットワーク、分身の術(鏡筒分割)を使いこなし、どんな狭い場所でも忍び込む神出鬼没の切れ者」という、カッコいい「忍者」のイメージにちなみました。お車での遠征観測にはぜひ、「忍者」を大活躍させてやって下さい!
〒153-0051 東京都目黒区上目黒5-19-33 (株)笠井トレーディング
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