| ◆光学系◆ |
| 斜鏡による中央遮蔽率を可能な限り小さくした小遮蔽マクストフニュートン光学系を採用。焦点面波面誤差はPV1/7λ〜1/10λ以内、RMS1/35λ〜1/50λ以内をキープしており、各面は極めて滑らかに研磨されています。結像性が非常に鋭くデフィニションも極めて高いため、惑星面の低コントラスト模様の観測には大きな威力を発揮します。補正板素材はK8(BK7相当素材)、主鏡・斜鏡素材はLK5(パイレックス相当素材)ないしSITALL(ゼロデュア相当素材)を採用。斜鏡は遮蔽ロスを無くすためにオフセット設置されており、主鏡には光軸修正に便利な中心点表示付。補正板には4層マルチコート、主鏡面・副鏡面には反射率96%の増反射コートを施しており、光量ロスや散乱光の少ない明瞭な像質が得られます。主鏡は有効径の5〜7%程度大きなものを用い、無理のない収差補正を達成しています。 |
| ◆鏡筒&対物フード◆ |
| 鏡筒素材は傷が付きにくいブラック・テクスチャード仕上げの丈夫な硬質アルミ合金製で、同素材の対物フードも標準付属。各部の金属パーツの殆どは硬質アルミ合金ないしはステンレス無垢材からの「削り出し加工」によって製作されており、鋳物では達成不可能なレベルの工作精度と素材の均質性が保たれています。鏡筒内壁、及びフード内壁には多数のバッフルリング(遮光環)がびっしりと配置されており、迷光を徹底除去して卓抜した像面コントラストを達成しています。視野内のバックグラウンドは非常に暗く、特に対象自体が強烈な迷光源となり得る月面や明るい惑星の観測、極限的な像面コントラストが要求される広がった星雲の観測、明るい月縁を暗い星が通過する掩蔽や接食の観測などには効果絶大です。ニュートン系にあえて対物フードが標準付属しているのも本機の特徴で、夜露を防ぐのはもちろん、接眼部への直入迷光を遮断するため迷光源の多い都市部での観測にも威力を発揮します。 |
| ◆合焦機構&接眼部◆ |
| F値が明るくシャープな望遠鏡を高倍率で使用すると、最良のピントの山が非常に狭くなるため、アイピースの微妙な移動量を精密に微調整でき、しかも滑らかでガタの無い優れた合焦装置が不可欠です。しかしその一方で、ピッチの細かい合焦装置ではアイピースを交換した時のピント出しが素早くできない、という問題も生じます。14cm以上のALTER-Nシリーズ全機種には高級顕微鏡に用いられているようなデュアルスピード合焦装置を採用しており、「微動」と「精密微動」(回転比1:10)が2つの同軸回転ノブで行なえます。更にアメリカンサイズ用の摺動筒も内蔵され、合焦操作に伴う問題点を矛盾なく解決しています。合焦機構はスムーズでガタの無いクレイフォード式を採用しており、微妙なテンション調整機能も完備していますので、眼視観測から写真撮影までストレスなく使用可能。ドローチューブはもちろん2インチ対応です。12.7cmの機種は背の低いシングルスピード・クレイフォード式合焦装置を採用。2インチ用とアメリカンサイズ用の2つの摺動筒が内蔵されていますので、微動操作を確保しつつ広い合焦範囲をカバーできます。双方共、48mmフィルターの装着が可能。最大バックフォーカスは10mm〜30mm(注:機種によって異なります)程度で、殆どの市販アイピースで問題なく合焦します。 |
| ◆ファインダー&カメラ雲台◆ |
| ファインダーには10×50mm/実視野8゚(12.7cmの機種は7×35mm/実視野11゚)の超広角タイプを採用。十字レチクルは視度調整が可能で、暗視野照明装置(別売)にも対応しています。筒内バッフルの装備によりコントラストが高く、シャープな像質は微光天体の導入に威力を発揮します。ファインダー脚はアリガタ・アリミゾ脱着式を採用し、装着用ベースは接眼部を挟んで上下両側に配置されていますので、利き目に応じて上下位置の切り替えが可能です。空いた方の装着用ベースには標準付属のカメラ雲台が取付可能で、レーザーファインダーの装着など様々な用途に応用可能です。 |
| ◆全系貫通換気ファン◆ |
| ALTER-5Nを除く全機種の主鏡セルにはDC12Vで稼動する電動ファン(蓋付)が標準装備されており、主鏡を効率的に冷却して外気順応時間を短縮することができるます。更に15cm以上の全機種には補正板セルと全ての筒内バッフルの縁辺部に無数の小穴が設けられており、筒先から入った空気が鏡筒内壁に沿って流れ、主鏡の外側を通り、主鏡の裏側から抜けます。この空気の流れは主光束に混入して像の乱れを引き起こすことが無いため、観測中でもファンを回し続けることにより継続的に筒内気流をキャンセルすることが可能になります。この特殊構造により常に筒内気流の影響を受けない安定した像が得られ、光学系本来のポテンシャルを如何なく発揮することができます。 |