 |
 |
| |
| スイス・AOK社の11cm〜25cmシーフシュピーグラーは凹主鏡と凸副鏡を軸外しに配置し、光路上の遮蔽を完全に除去した反射望遠鏡です。色収差や光路遮蔽の悪影響を全く受けず、しかも安定した長焦点による像は超高倍率でも驚異的なシャープネスと卓抜したコントラストを誇り、月・惑星観測に対して並外れたポテンシャルを持っています。宇宙船の窓から見ているような究極の惑星像をぜひ体験してみて下さい。 |
 |
 |
| ◆シーフシュピーグラー概説◆ |
一般的な反射望遠鏡は、必ずその光路上に副鏡や支持金具が存在し、これらによる光路遮蔽が像面のコントラストやデフィニションを劣化させます。例えば光路遮蔽の大きな望遠鏡で恒星のような点光源を見た場合、本来は中央のアエリーディスクに集中するはずの光が第1第2の回折リングの方に分散してしまっているのが分かります。これが惑星などを高倍率で見た時の「像の乱れ」を引き起こし、低コントラストの微細模様が背景に埋もれ、ピントはシャープに合っているのに模様の検出がしにくい、という状況になります。一方、屈折望遠鏡にはこのような光路遮蔽がありませんが、今度は色収差や光学ガラスの均質性不良による微細なアスから完全に逃れることはできません。色収差の無い反射系で、更に光路遮蔽を完全に無くしたシステムがあれば、それこそ非常に高度なコントラストとデフィニションが得られる理想的な天体望遠鏡になるはずです。
1950年代にドイツのAnton Kutterは様々なタイプの遮蔽の無い反射望遠鏡を考案しました。彼はこれらのシステムを総称して「シーフシュピーグラー(Schiefspiegler
= 傾いた鏡)」と呼び、中でも最も構造が単純で小口径に向いているのが凹面主鏡と凸面副鏡を傾けて配置したタイプでした。軸外しのため各面はともに球面を用いますが、傾斜角を調整することにより、アスや球面収差が極小になるポイントが見つかります。F値が十分に大きければ残った僅かな収差は全てアエリーディスク内に収束しますので、無収差で光路遮蔽の悪影響も全く受けないシステムが完成します。主鏡で反射した光束が全て1点に集まり、ずば抜けたシャープネスとデフィニションを発揮する究極の天体望遠鏡がシーフシュピーグラーです。日本では未だ商品化されたことはありませんが、ドイツなどヨーロッパ諸国では以前から製造されており、熟練惑星観測者の圧倒的な支持を得ています。当社取扱のシーフシュピーグラーはスイス・AOK社で製造された製品で、1993年の発売以来、その素晴らしい像質が惑星観測者の間で常に賞賛されるロングセラー機となっています。 |
|
| ◆光学系◆ |
| シーフシュピーグラーの光学系は特に精度が高く滑らかな面が要求されます。AOK社のシーフシュピーグラーは全てベルギーのリヒテンクネッカー社(カールツァイス社と共にヨーロッパでは歴史のある望遠鏡メーカー)で製造された優秀な光学系を搭載しています。主・副鏡素材はドイツ・ショット社の低膨張ガラス「デュラン50」(パイレックス相当品)を用いていますが、極低膨張ガラスセラミック「ゼロデュア」仕様の選択も可能です。いずれも反射率96%の増反射処理済で、散乱光が少なくハイコントラストな像質が得られます。 |
| ◆鏡筒構造&付属品◆ |
| 主鏡筒・副鏡筒は肉厚のあるカーボン強化樹脂を用い、外面には丁寧な白色塗装が施されています。両鏡筒は分厚いアルミプレートで二重に連結され、合計14本のボルトでしっかりと固定されています。主鏡セルは背面が大きく露出したシースルー型を採用し、外気に対する速やかな順応性を確保しています。副鏡筒先端部の光路誘導窓には扉が設けられており、収納時のダスト混入を防いでいます。副鏡筒内には何枚もの遮光環が配置され、迷光の混入を効果的にシャットアウトしています。K110&150の接眼部には2インチ大型ラックピニオン合焦装置を採用し、長大なドローチューブによる広い合焦範囲は様々なアクセサリーの使用を可能にします。ドローチューブ内にも更に何枚もの遮光環が配置されており、迷光対策も万全です。もちろん31.7mm変換アダプターも付属しています。K200&250の接眼部にはCNC切削加工による高精度な3インチ(内径φ76mm)大型マイクロフォーカス・クレイフォード式(BLANCA-115EDT/130EDT参照)を採用し、長いストロークと非常に滑らかな合焦操作、そして広範な接眼互換性を確保しています。ファインダーには等倍LEDサイトファインダー「テルラド」が標準付属。K110&150の主鏡筒・副鏡筒の上部連結プレートにはキャリングハンドルも標準装備されています。下部連結プレートには様々な架台に適合する複数のネジ穴が設けられており、国内外各社の赤道儀等にフル対応します。 |
| ◆光軸◆ |
| 主鏡・副鏡共に光軸修正装置が完備しています。光軸は当社で星像検査により1台1台正確に追い込んで出荷していますが、輸送等で万一狂いが生じた時のために、光軸調整のマニュアルも出荷時に同梱しています。(シーフシュピーグラーの光軸合わせは少々根気が要りますが。作業そのものはそれほど難しいものではありません。) |
| ◆観測適性◆ |
シーフシュピーグラーが最も真価を発揮するのは高倍率での月・惑星観測です。光量のある月面は、シーイングさえ許せば口径cmあたり40〜50倍まで極端に倍率を上げても像質が劣化することはなく、そのシャープネスとコントラストの高さは特筆すべきものがあります。口径cmあたり20倍程度で見る月は普通の望遠鏡に低倍率をかけた時の安定した像質に匹敵し、まぶしさすら感じるほどの光量と素晴らしいシャープネスのため、望遠鏡を通して見ているのを忘れてしまうほどです。木星は何本ものベルトと入り組んだ微細模様がカラフルに浮かび上がり、15cmならガリレオ衛星の模様までうっすらと見えてきます。土星の輪はナイフで切ったように鋭く、11cmで既にエンケミニマムの存在も視認できます。コントラストの低い火星の模様もシーフシュピーグラーの得意とするところです。視直径10"を切る状態でも既に黒々とした模様が検出できます。色収差の無いシャープな光学系のため、金星表面の淡い模様も明瞭に確認できます。もちろん惑星だけでなく、無遮蔽光学系による良質なイメージは二重星、特に不等光二重星の分離に最適です。また、コントラストの高さを生かして惑星状星雲の観測や、結像性を生かした球状星団の強拡大も面白いでしょう。
シーフシュピーグラーは現在市販されている様々な機種の中で最もシャープ、かつ最もデフィニションの高い像を結ぶ望遠鏡です。オーナーの皆様が口々に絶賛する「宇宙船の窓から見ている」ようなリアルな像質を存分に満喫して下さい。 |
 |
| 有効径 |
110mm |
| 焦点距離 |
2720mm |
| 口径比 |
F24.7 |
| ファインダー |
Telrad(等倍サイトファインダー) |
| 中央遮蔽径 |
0mm |
| 直径比中央遮蔽率 |
0% |
| 面積比中央遮蔽率 |
0% |
| 鏡筒最大幅 |
330mm |
| 鏡筒最大長 |
980mm |
| 鏡筒重量 |
5kg |
| 合焦機構 |
2インチラックピニオン
(31.7mmAD付) |
| ゼロデュア仕様 ¥35,000増 |
|
 |
| 有効径 |
150mm |
| 焦点距離 |
3000mm |
| 口径比 |
F20 |
| ファインダー |
Telrad(等倍サイトファインダー) |
| 中央遮蔽径 |
0mm |
| 直径比中央遮蔽率 |
0% |
| 面積比中央遮蔽率 |
0% |
| 鏡筒最大幅 |
500mm |
| 鏡筒最大長 |
1200mm |
| 鏡筒重量 |
9kg |
| 合焦機構 |
2インチラックピニオン
(31.7mmAD付) |
| ゼロデュア仕様 ¥60,000増 |
|
 |
| 有効径 |
200mm |
| 焦点距離 |
4000mm |
| 口径比 |
F20 |
| ファインダー |
Telrad(等倍サイトファインダー) |
| 中央遮蔽径 |
0mm |
| 直径比中央遮蔽率 |
0% |
| 面積比中央遮蔽率 |
0% |
| 鏡筒最大幅 |
600mm |
| 鏡筒最大長 |
1600mm |
| 鏡筒重量 |
14kg |
| 合焦機構 |
3インチデュアルスピード・クレイフォード
(1:10マイクロフォーカス機構+フォーカス
ストッパー付 / 2インチ&31.7mmAD付) |
| ゼロデュア仕様 ¥115,000増 |
|
 |
| 有効径 |
250mm |
| 焦点距離 |
5000mm |
| 口径比 |
F20 |
| ファインダー |
Telrad(等倍サイトファインダー) |
| 中央遮蔽径 |
0mm |
| 直径比中央遮蔽率 |
0% |
| 面積比中央遮蔽率 |
0% |
| 鏡筒最大幅 |
740mm |
| 鏡筒最大長 |
2000mm |
| 鏡筒重量 |
20kg |
| 合焦機構 |
3インチデュアルスピード・クレイフォード
(1:10マイクロフォーカス機構+フォーカス
ストッパー付 / 2インチ&31.7mmAD付) |
| ゼロデュア仕様 ¥175,000増 |
|
|
 |
 |
| ビクセンGP/GPD赤道儀などにAOKシーフシュピーグラーを搭載する際に使用。INTES‐MICRO社製及びタカハシ製アリミゾ金具にも適合します。取付ネジ付属。 |
|
 |
| 標準規格アリガタ金具を受ける台座部分。タカハシ規格(M8×2/35mm間隔)の主な架台に適合。 |
|
| ● K200&250の赤道儀搭載方法に関しては別途ご相談下さい ● |
|
|